仕事

しかし現実にはそうでもないようだ。外を歩けば、不味いラーメン屋は相変わらず営業してるし、スーパーでは不味い刺身が売られてるし、本屋にはつまらない本が売られてる。これはどういうことだろう。

この事から考えると、圧倒的多数の技術力・知識レベルの低い人間が金を稼ぐというのは、つまりこういう事だと考えられる。いかに他人を騙くらかして、自分のしていることがさも特別な技術を要する特別な行為であるかのように錯覚させ、金を騙し取るか、と。よって、僕がこれからまずしなければならない「就職活動」は、他人を騙す事に対する禁忌感の除去、あるいは、自分のしていることは特別だと自分で思いこむ自己暗示であると結論づけることができる。できるのか?

そんな複雑なものではなくて、自分の代わりにしてくれる何かにお金を払う人が居れば、その何かで対価を得ることができるというだけのことのような…。
まずいラーメンでも面倒だからそれでいいやと食べに行く人や、まずいと知らずにぶらりと立ち寄って食べる不幸な人が一定程度居れば潰れないし、つまらない本でも乱読する人や電車の中での暇つぶしに買う人が一定程度居れば書店に並ぶ程度はできるということ。
タダで素晴らしい仕事をこなす人は、必ずしもお客さんのリクエスト通りにはしない。逆にお金をもらうと言うことは、お客さんのリクエストに可能な限り適うように仕事をするということだと思う。そこに違いがある限り技術力・知識レベルが低くてもそういう優れた人たちがしない仕事をすることによって食い扶持を稼ぐことができる。とか思ったがいい加減なことを書いてる気がする今日この頃。技術力・知識レベルが決して高いとはいえない自分を正当化するための妄言かも知れず…。