Wiiの秘密を妄想する

昔からゲーム機は任天堂ハードを贔屓にしてきた俺(FC,SFC,N64,GBM,DS)ですが、任天堂の次の据置ゲーム機であるWiiにももちろん期待と妄想を膨らませています。
2005年にレボリューションという名前で発表されたそのころ、ふーん、次のハードがでるのかくらいしか興味がなかった俺も、TGS2005での基調講演であのコントローラ(Wiiリモコン)とそのコンセプト映像を見せられてからすっかり虜になってしまいました。
あのコンパクトでシャープなハードもいいですし、新しいリモコンという道具でどんな遊びが出てくるかも凄く気になります。ドラクエソードは筋肉痛必至の剣神ドラクエ2になるのか、それとも振り回しても振り回さなくても遊べる新しいドラクエになるのかも気になります。もちろんバーチャルコンソールとか、Wi-Fiで据え置きゲームはどう変わっていくのか、とかも。
少しずつ情報が出てきている一方、いまだハードウェアには秘密がある、ということで、何がつくのかとってもワクワクです。そこで、いくつか妄想してみたものを書いておいて、発表されてからあってた違ってたと楽しもうという魂胆です。

妄想1: DSのゲートウェイになる

DSでは無線LANを使用してインターネットに繋ぎます。その際に、WEPという方式のセキュリティ機能しか使えないというのが、家庭内の無線LANのセキュリティを損なうという批判があります。最近の無線LANにはWEPよりも暗号化強度の強いAESをサポートしたものなどがありますが、DSを使用するとAESを使えないということになります。
Wiiではこれを解消できるのではないか、というのが一つめの妄想です。
DSの通信プロトコルには無線LAN(最高速度10M?)と、DS間で通信する任天堂独自のものがあります。
一方、Wii無線LAN(IEEE802.11b/g準拠で、たぶん最高速度は100M程度?)と、おそらくDS互換の任天堂独自プロトコルをサポートすると発表されています。そこで、たとえば

のようにすると、以下のようなメリットがあると考えられます。

  • Wiiがある家庭では、DSでより高いセキュリティでWi-Fi通信できる。
  • そのために、DSで特別な対応は不要。(すなわち、ファームウェアのバージョンアップや、ハードウェアの変更が不要)
  • WiiにはUSBにさして使う有線LANアダプタが提供される予定なので、それを使えば無線LANアクセスポイントがない家庭でも、「ニンテンドーWi-Fi USBコネクタ」なしにWi-Fi通信ができる。

妄想2: 12cm光ディスク(2層)の片面は書き換え可能

Wiiでは、以下の2種類のディスクをサポートすると発表されています。

このうち、Wii用の12cmディスクのうち一層は書き換え可能にもできるんじゃないかというのが2つめの妄想です。
この妄想の根拠は以下のようなものです。

  • ディスクシステム64DDといった過去。商業的には成功しなかったが、任天堂は書き換え可能メディアに遊びの可能性を見いだしてきた。
  • 実際、ゲームキューブの頃に書き換え可能光ディスクの可能性を示唆している。(『ゲーム機用DVDメディアは、当初再生専用で開発しているが、ゲームによっては書き込みができるようにすることもありえるとしている。 』ASCII.jp:任天堂と松下電器、次世代ゲーム機の開発で提携
  • WiiConnect24で夜中に様々なデータをプッシュすることを考えているとしているが、WiiはHDDを内蔵していない。内蔵フラッシュメモリ512MBやSDだけでまかなうという考え方もあるが、ゲーム毎に使えるデータ容量が現実的に数十MB程度に制限されてしまう(SDでは2GBまでのメディアがあるが、1GBや2GBのメディアはいまだ高く、ゲーム毎にSDを差し替えるのも面倒なので、実際には複数のゲームでSDを共用することを考えると、数十MB程度が限界と考える)のでは、大量のパッチを要求するMMORPGなどがハードウェアの制約のためにできない、ということになってしまう。
  • 任天堂は今回もゲーム機用の光ディスクの開発で松下と提携していると思われるが、その松下がプッシュしているDVD-RAMは、書き換え回数が10万回ほどもあり、ゲーム機用の書き換えメディアとして適している。

まぁ、こっちは書いててちょっと無理あるなぁと思えてきましたが、妄想なのでいいでしょう。

まとめ

まぁ、以上の妄想がどうあれ、ゲームキューブの開発者にも使いこなしやすいハードウェア特性を継承し、新しい、率直に言って変、でも意外と手になじむらしい新しいインターフェイスを備えたWiiに超期待です。